アニメは大好きなんだけど。
アニメの世界観がすごく魅力的で、理想的で、
現実とのギャップが辛くなってしまう。
「俺もこういう人生だったらよかったのにな」
ついそう考えちまうんだ。
まったく、バカバカしい。
作り物の世界だというのに。
でも、そういう世界につい憧れてしまうんだ。
だから俺は、こうして外に飛び出したんだっけ。
アニメの世界のように、少しでも人生が充実するといいなと思って。
何か変わるといいなと思って。
身体も心も弱いのに、ほんと無茶するもんだ。
でも、たしかに外に出るのは、案外悪くはない。
新しい人に出会えて、新しい世界に出会えて。
家で引きこもって退屈していたときよりかは、少しだけ面白い。
人生ってのは、やっぱり暇つぶしなのかもな。
人はどうせ死ぬわけだから、本当の意味で優劣など存在しない。
あとは、死ぬまでの時間、どんな暇つぶしをするか?
それが生き方ってやつなんだろう。
俺は、一つの場所で暇つぶしをするより、家に引きこもって暇つぶしするより、
いろんな場所に行って暇つぶしする方が「面白そうだから」そうしているってだけ。
生きるって、こんぐらいでえんじゃない?