なるほど。
そんな世界は、存在しない。
それは空想の世界にすぎん。
現実は、もっと泥臭い。
そうだろう?
俺も最初は理想を追い求める人間だった。
毎日が充実していて、毎日が楽しく、
誰よりも輝き羨ましがられ、やりたいことはなんでもできて、誰からもモテる。
すべてが思い通りに進む世界。
それが人生だと思っていた。
退屈で辛くて苦しい、それは人生ではないと。
はは、笑わせてくれるじゃないか。
現実は、そんなんじゃない。
生きるのも命懸けで、毎日が退屈で、みな不安や恐怖と闘っている。
生きるのも辛く険しいものさ。
それに、人生はまったく思い通りには進まない。
何が起こるかわからないからな。
それが人生の理なんだ。
だから、君がやるべきことは、将来のことなど全く気にする必要なく、
流れとタイミングと直感に身を委ねて、その時々を生き抜くこと。
あとは、退屈な人生に少しでも面白いことやものに出会えればラッキーってとこだな。
間違っても、人生を思い通りに進めようなんて思ってはいけない。
直感、流れ、タイミング。
これらに身を委ねて。