ああ、そうだった。
なぜ俺は、こんなにも弱かったのか。
やっとわかったよ。
俺は、怖がっていたんだ。
嫌われたらどうしようとか、発作が出たらどうしようとか、うまくいかなかったらどうしようとか。
失敗したらどうしようとか、恥ずかしいとか。
そういうプライド、執着心、リスクに怯えることが問題だったんだ。
強え奴とは、プライドを捨てた奴、リスクを怖がらない奴だ。
金も健康も見た目も立場も評価も、結局すべてを捨てた奴が強えんだ。
すべてを捨てて、地を這うように生きる。
好き嫌いをせず、やれることを全力でやる奴。
結局、そういう奴が強えんだ。
できるかどうかで生きてないんだ。
やるかやらないかだけだ。
俺はずっと、プライドや執着心、リスクを怖がって生きてきた。
それが、俺の弱さ、俺がいつまでも殻を破れない理由なんだ。
かかって来いよ、リスク、捨ててやる、プライド。
自分がどうなるかなんて気にすんじゃねえ。
結局俺たちは、常に生きるか死ぬかの狭間にいるんだよ。
人生ってのは、そういうもんじゃねえのか。
がむしゃらに生き、やれることを真剣にやり、リスクもプライドも捨てちまう。
そういう、人生を全力で生きる生き様が、俺はすごく惹かれるな。
よし、やってやる、甘い自分を叩き直してやる。
よかったな、この人生の学びに気づけて。
あの経験は、きっと無駄じゃない。
俺をさらなる人間にするための壁だったのさ。